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タオルの用語集<さ行>
さ行
サイジング機
先晒先染めの商品向けの糸は、通常ソフト巻きチーズにして糸を晒し、染め、糊を付けますが、原糸のまま織る商品、晒したオフ白の状態で織る商品向けの中で、数がまとまった単糸使いのタテ糸とパイル糸には、荒巻ビームに巻き取り、ビーム晒しをした後、サイジング機と呼ばれる機械で糊をつけます。
タオルの染色工程(糸加工工程)参照
先晒し先染め技法
世界の一般的なタオルは、原糸をそのまま織り上げた生地を晒し、染色プリントを行うのに対し、今治産地が通常行っている先染め先晒しのタオルは、織り上げる前の糸を晒し(精錬漂白)、染め、糊をつけます。これにより、生地を後晒し後染めしたものに比べ、綿糸が本来持っている柔らかさが引き出されたタオルがつくられます。
サンホーキン綿
カリフォルニア州のサンホーキンバレイで灌漑栽培されている、サンホーキン綿が日本では好んで使用されています。アプランド綿の中では最も強度があり、色合いが健康的なナチュラルホワイトなので、高級綿ニット糸の原料としては、同一価格帯の綿花の中では最高の評価がされています。
残糸整理機
タテ糸やパイル糸を準備する際に、1本もm数の足りない糸が出ないようにチーズに巻かれた糸長の約1〜3%の余裕を持って糸は分割され巻かれます。よって常にチーズ余り糸が残った状態で発生します。この糸を残糸整理機(多くは自動ワインダー)にかけ、一定の大きさにしてヨコ糸などに再利用しますが、ヨコ糸にも専用の色をつけ、小口でリピートされないものが増えていますので、残糸の再利用も課題になっています。
タオルのジャガード織機工程参照
ジャガード
織機の開口装置。タテ糸とパイル糸を1本1本独立してコントロールし、針数(≒口数)と糸の密度の範囲内で、複雑な柄や模様を出す装置。一定の数の糸を一定のパターンで上下させるタペット・ドビー綜絖枠の代わりに、織機上にガントリーと呼ばれる架台を組んで、設置されるジャガードと呼ばれる機械で上下される通じ糸に、タテ糸やパイル糸を1本ずつ通しています。
タオルの織機工程参照
シャットル(シャトル)
手織りの織機が発明された頃には、人手によってヨコ糸が通され打ち込まれていました。18世紀にフライ・シャットルが発明されて以来、200年近くにわたり、杼(ひ)とも呼ばれるシャットルが形を変えながら使われてきました。
タオルの織機工程参照
シャーリング加工
機械の側面から見て、三角定規のように鋭角に曲げた金属板上に生地を送り、その頂点で立ち上がったパイル糸の上部1/3〜2/3前後を、回転する鉛筆削りの刃を拡大したような棒状のスパイラルカッターで刈り(はねて、カットして)、刈った綿をビロード(ベルベット)タッチに仕上げする加工をシャーリング加工と言います。
タオルのシャーリング加工工程参照
朱子織(しゅすおり)
タテ糸とヨコ糸の交差点が連続することなく、一定の間隔で配置された組織です。表面にタテ糸が多く現れたものが経朱子、反対を緯朱子と言います。意図が長く浮いているので、布表面に光沢と滑らかさがある反面摩擦に強い組織です。ベネシアン、ドスキン、イタリアンなど
スーピマ綿
アリゾナ州・ニューメキシコ州・カリフォルニア州などで栽培されるようになっている超長綿です。品質がすべての点で平均以上に優れており、均斉度も良く、天然の拠りと油分が多い(糸にねばりがある)という特質があります。均斉度の高い綿の糸で作った生地は光沢が出ます。また天然の拠りによるバルキー性も出ます。
スパンデックス
寝具のマットレスなどに使われるウレタン系の原料でつくられた、プリウレタン糸です。ゴムのように伸び縮みして、天然のゴムより強く劣化しにくく、染色性が良いということで、タテ糸やヨコ糸に使用して、伸び縮みのある生地づくりに使用されています。
スポーツタオル
屋外で使用するビーチタオルやスポーツタオルには、用途・目的に応じたサイズと機能が求められると同時に、汗や海水を吸って一定時間放置をしても(移染)色移りしない堅牢度をクリアしたもの、紫外線をカットするものが求められます。
精紡
紡績工程の一部。所定の撚り(回数)と太さ(番手)の糸をつくる最終工程が精紡工程です。精紡機のスピンドル1本分を1錘(すい)といいます。精紡とは、糸を細くしながら撚りをかけることです。
タオルの紡績工程参照
精梳綿
紡績工程の一部。綿花には、長い繊維(綿毛)と短い繊維が混じっています。良い綿を使っても、綿を収穫する・綿と種を分離するといった工程を通貨する度に短くなった繊維の混じる割合が多くなります。梳綿工程でほとんどの短繊維は取り除かれますが、より良い糸を作る為に精梳綿工程にかけて短繊維の取り除きを行います。この機械が櫛(くし)を通すのに似ていることから、精梳綿工程を通してつくられた糸はコーマ糸(櫛を通した糸)と呼ばれています。
タオルの紡績工程参照
晒し(精錬漂白)
糸を晒す(精錬漂白)の精錬(せいれん)は、原糸(生糸とも言われます)の、綿繊維(綿毛)が持っている油脂分、蝋質、ペクチン質などを落として、綿が持っている吸水性を引き出し同時に糸に付着している不純物や汚れを取り除く加工です。
タオルの染色工程(糸加工工程)参照
染色
糊抜き・晒し・染色の加工において、今治産地では、生地を一枚切りしたピースの状態で加工することをピース加工。生地を織り上がった反物の状態で加工することを、連続加工。と呼んでいますが、タオル生地の染色には、主にバッチ式(加工ロット毎に、染料助剤を溶かした液を用意して加工する)の染色機械が使用されています。
タオルの染色工程(糸加工工程)参照
染料プリント
捺染糊(染料・糊剤・助剤などを混合してつくる)を使用して、模様を布地に直接プリントする方法(直接捺染法)です。タオル生地にプリントされた染料は、高温蒸気で蒸され、染料の反応基と綿のセルロースにある水酸基が反応させることにより、繊維に染着させられます。
タオルのプリント工程参照
繊度(Micronaire Fineness)
綿家1本の平均的な太さ
双糸
単糸と単糸を撚り合わせたものを双糸と呼びます。綿40番手の双糸は40/2と表記されます。(よんじゅうばんそうし、よんそう、よんまるそう と呼ばれます)40番手の糸を2本合わせた糸の太さは20番手に相当します。
粗紡
紡績工程の一部。練条工程でつくられたスライバーを細くして、指定の太さの糸にしていきます。粗紡工程では、スライバーを精紡される糸との中間の太さのスライバーにして軽く撚りをかけます。つくられた糸は粗糸(篠巻き)と呼ばれています。
タオルの紡績工程参照
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