オーガニックコットンの不正問題

こんにちは。【タオルはまかせたろ.com】タオルソムリエの寺田です。

 

大きく業界紙ならず社会に問題提起をされたオーガニックコットンの有力生産国であるインドで10月下旬にオーガニックコットン認証の大規模な不正行為が発覚したニュースは

繊維業界の信頼を大きく揺らがすものになりました。

 

オーガニック繊維の国際的な認証組織「グローバル・オーガニック・テキスタイル・スタンダード(GOTS)」は10月30日、インドで偽造原綿取引証明書に基づいてオーガニックコットンとして売買されている綿花を確認したと発表した。不正行為に関与していたインド企業11社に対して認証の取り消しと今後2年間は認証申請を拒否する処分を発表している。

 インドでは以前から通常の綿花がオーガニックコットンと偽って売買されているとのうわさが絶えなかった。GOTSが大規模な不正行為を確認したことで疑念が一段と強まった。オーガニックコットンを取り扱っている業者は自社の取扱品が適正に認証を取得したものかどうかの確認に追われることになり、新規の認証作業も事実上ストップしている。

 

と業界紙は記載している (繊維ニュースより一部抜粋)

 

 

日本に限ってはタオル製品ならびに流通している繊維は

日本の紡績工場、商社・企業などはオーガニック綿糸の取り扱いを契約農家からトレーサビリティーが確立された調達を行ってきているため信頼は高い。

 

とはいえ、本来、消費者や小売先が実際に商品がオーガニックであるのかどうかを確認する機関である認証組織が不正となると信頼はどこにゆだねるのだろうかという話である。

 

商品が過剰に生産されそして物があまる時代になった今、「誰から買うか」が大切な時代と絶えず発信してきたがその根底には信頼が必ずある。

 

信頼がないものを人は買わない。 また信頼をなくしたものを戻すにはそれ以上の努力と反省と恩送りをする姿勢がないと人は歩み寄ってくれない。

 

消費者に目を向けていえば言葉だけをうのみにして知識のないまま購入して批判するのもこれは少し違っている。

オーガニックという言葉に敏感にいいものだという間違いを持っているとそうではないということをこの機会にしっかりと学んでいただきたい。

 

ちなみにわが社は550種類の販売するタオルの中でオーガニックタオルの取り扱いはゼロに等しい。

お客様の誤解を生む商材ということとアフターフォローまでできないという理由が大きいが認証制度が完璧でない部分も要因であった。

 

一日も早い期間の信頼を取り戻すことを業界の端くれとして願うばかりである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。