こんにちは。【タオルはまかせたろ.com】タオルソムリエの寺田です。
とある夕暮れ。店の看板をしまおうとすると1台の車が店の前でスピードを緩めた。
「げんちゃん、Aの母です」窓を下ろして声をかけてくるお母さんの顔は当時の面影がある。
小学校から一緒のクラスメイトだったA。
当時の私たちの時代は先生が生徒も家族もみんな巻き込んでイベントを多彩に思考を凝らして行ってくださっていた。
その最たるものが清掃登山。
登山が趣味な担任先生は親子で山登りを連れて行ってくださった。
Aの母も含めてどこのお母さんの顔も覚えてしまった。
Aと私はクラスでも活発な方で登山で一度遭難しかけるほどの危険なこともした記憶がある。
今では考えられないことであるが守るという教育を指導側が今のように事前にするのではなく行動の中から
危険と迷惑の観点を身につける教育指導であったからこそ私には今社会に通用するモラルに生きているともいえる。
(何が正しいかはここではスルーしておこう)
そんなAが来週癌の手術をするのにタオルが必要だと声をかけてくださった。
Aは長年会ってないが風の噂が絶えない奴で今もやんちゃをしている当時のまま変わっていない。
そんな彼も私も50を越えるとそれぞれに身体の異変が出てきてもおかしくないものである。
手術の成功を祈るしかない。
数日後お母さんがAのために入院用のバスタオルとフェイスタオルをたっぷりと買っていってくださった。
数ヶ月前に介護生活であったお父さんも亡くなったということでお返し用のタオルもたくさん買ってくださった。
Aの手術の成功を願って日の丸タオルを手渡した。
まだまだ元気でいてほしい。
回復を願って。