こんにちは。【タオルはまかせたろ.com】タオルソムリエの寺田です。
久米繊維工業株式会社の久米さんが
2013年12月6日にポプラさんより
新書『ピンで生きなさい~会社の名刺に頼らない生きかた』
を発売された。
ピンで生きるというタイトルだけを聞くと
孤高になって生きることを促しているようにもとらえがちだが
むしろその逆で縁者を持つ大切さと自分の素質を磨くことこそ
ピンの極みということを久米流の道で解説しておられる。
決して久米さんの人生は平坦なものではなかった。
それでも本文で前向きに生きていると感じられるのは未来の自分に
真正面からぶつかっておられるからだ。
「親父さんの生き方を否定した時もあったが
それでも父が言っていたことが今となっては正しかった」という
郷愁の念も含まれる人間臭さも書き込んでおられるところは読み手を魅了する。
自身の幼き苦い経験を包み隠さず書き連ね
いつからか生きる楽しみを見出していくストーリーは
少し胸を詰まらせて読んでしまった・・・。
著書の中では、バッターボックスに立つことさえ出来ない選手を
頭でっかちで動けない学生や社会人で肩書きを頼りに生きている
方々になぞらえて、三振でもいいから立つ勇気を持ってほしいと
訴えかけている。
自分の在り方を少しだけ見直してみるだけで
誰もが私のように変化できると自身の経験をもとに
書いておられる内容を読むにつれて久米さんの世界にどんどん引き込まれていってしまう。
決して難しい挑戦をしろというものでなく
相手を思うことの大切さや縁を大切にすることの大切さを
説いている。
ここでもよく普段、久米さんの言葉から出てくる
縁尋機妙 多逢聖因 (えんじんきみょう たほうしょういん )の
言葉が出てくる。
久米さん自らの人生が楽しいという域に達していることから見える
過去の苦労話は、私自身にも重複するところも多い・・・。
しかし久米さんはそんな人生経験だけを述べるお涙ちょうだい話にとどまらず
こきざみに社会に精通している久米さんからの深刻な警鐘が
色々とかいま見られて読み応えがあるのだ。
自らの余生を自身が受けた恩以上のものにして次世代に残しておきたいという
大きな使命を持った久米さんの生き方を最後の方に紹介されている。
いつも屈託ない笑顔から発せられるエネルギーはホンモノであると
感じる。
私がいうのもおこがましいが、どうか、長生きして活躍の場を様々な方面へ広げていってもらいたい。
ぜひ、将来への不満や不安、不便を思う心当たりがある方は
一読されると心がすっと楽になるように思える一冊ではないか。
ヨタヨタやけどお気に入り!
そこまで使ってほしいタオルがあります
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