こんにちは。【タオルはまかせたろ.com】タオルソムリエの寺田です。
タオルに対しては全く素人であるお客様が自社オリジナルタオルを
作ってほしいとお願いされて数か月がたちます。
試作が出来た瞬間、私もタオル工場も驚かされるほど
今までに無い風を吹き込んだタオルに仕上げってきました。
情熱たるはすごい迫力で今日はその調整日でありました。
試作を前にまだまだ納得がいっていないと詳細な部分を
突き詰めていく。
メーカーもそれに応えようと必死である。
見ていて清々しい光景でした。
モノづくりが楽しいお客様とそれに応えようとするメーカー。
作り手のタオルのこだわりを聞き出したいとお客様の取材が
始まると空気は一転します。
タオルへのこだわりを聞きたいお客様。
普通に作っているタオルだと強調するメーカー。
一向に前へ進まなくなってしまいました。
平行線の原因は第三者である私が一番よく分かる。
歴史を重ね作り上げてきたタオルの中で一番、世に受け入れられ
衰退せずに感覚と技術を融合させて織り上げた普通と思えるタオルが
実はお客様には最高のタオルと思っているということを
メーカーは理解できていないということを。
極端にいってしまえば
綿糸を変え番手を変えても日本文化に馴染んできた泉州タオルの本当の
良さは作り手が目をつぶってでも織れるほど普通に織れるタオルであり
実はエンドユーザーには一番に手にしたいというタオルであるということを。
この試作までにこぎつけたタオルを作りたいと山のようなタオルの種類からたどり着いたお客様の
感覚はまさにユーザーを代表する嗅覚であると感じてます。
しかしそれが本当にありふれた織り方で出来ていることへ気づけないユーザーが
増えているのはそれだけ小手先でタオルを変化させようと裾野を広げた
メーカーとまたその上をゆく革新織機で時代を築き上げてきた先人の努力の賜物でも
あると私は思います。
しかしそれもこれも基本がしっかりできている工場だからできるということ。
何がよくて何がいいではなく、それほどタオルは奥深いもの。
手にした瞬間、肌に触れた瞬間、タオルへのそれぞれの感性は違い
感動が違ってきます。
それでも私はタオル本来の持つそれぞれの特徴をお伝えする使命があると
思っています。
工場の庭先のコットンの花が色づき枝の下の方からいくつかコットンボールが
はじけ始めてました。
それを見たお客様はうれしそうにされオリジナルタオルへの誕生を
楽しみにされてました。
如何にして皆様に届けられるか楽しみでなりません。
もう一息です!
ヨタヨタやけどお気に入り!
そこまで使ってほしいタオルがあります
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・