スプラッシュ マンション

こんにちは。【タオルはまかせたろ.com】タオルソムリエの寺田です。

以前に下町で本物のチューハイの飲み方を教わった。
煙がモウモウと噴き上げる店でやきとんとホッピーをいただきながらグラスもあわせた。

ソームランドの手ほどきまでは受けていないが上野のサウナで健全な汗を流し
背筋を伸ばして訪れる昭和なお店の大将の話を教えていただいた。
この小説に出てくる「おたこ」という美味い物を味わえるお店のように
一度は行ってみたいと思わせる居酒屋の話ばっかりだ。

小説家の先生と数日間、ご一緒するとそこからあふれる人間力で
一度にファンになってしまう。

ユーモアと笑いを使い分け、相手の気持ちを楽しくさせるテクニックは
ご自身が経験したことから身についたものであろう。

そんな魅力をもった先生の名は今ではベストセラー作家として活躍の場を
ますます広げられている畠山健二先生のことである。
(通称けんちゃんと呼ばせていただいていることを改めて光栄に思うが)

私が今まで読んできたたくさんの小説の読み方と実際に書いている小説家の先生を知りながら
読み進めていくのとでは、ここまで異なるのかと思うほど不思議な感覚で
一気に読んでしまう内容であった。

時折、先生の顔と重なり、そして小説の中に私も身を置くことが出来る。

登場人物の元(がん)さんという麻丘元春と名前字が偶然一緒であるからでも
あるが、先生と一緒に連れて行っていただき過ごした時間の中で
教わった生き方が随所に出てくることが大きかった。


先生が小説家として処女作としたのがこの「スプラッシュマンション」が単行本である。

文庫本サイズとして再版されたのを機に色々な縁者に紹介する機会が増えたがその内容は
本当に人間の本質に触れることができるからである。
ボタンの掛け違いのように生きている人間でも人は自分で自分を変える力があるということを
教わっていく内容である。

先に読み進めた「本所おけら長屋シリーズ」が絶大に人情味ある作品で
私は好きであるが、全く違う角度から人と笑いをテーマにしてある。

スプラッシュマンションはどこか読み終わった後に違うあたたかみと
人間の在り方を考えさせられる。

と同時にだ。
この先生の奥深い人間観察力と頭の回転のいい文章力は天才的な
ものを感じてしまわずにはいられない。
ちっぽけな私なんかの心はすべて見透かしてしまっておられているのだろうと
思えて怖くなってしまうほどである。

普段から小説を書く上での洞察力がハンパないのであるということを
小説で感じさせていただいた。それを自らが楽しんでおられることが重要である。
楽しいと思わねば人に届かない。

どの作品もそしてお出会いして感じた共通点は
人が好きということ。これは変わらない。逆に言えば解りやすい先生である。
今回も人生を楽しむことが大事であるということを
メッセージとしていただいているように思えてならない。

ぜひ書店で一冊手にして世界観を味わっていただきたい。
スプラッシュマンション

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