夏の高校野球甲子園大会の中止が決定した球児諸君へ
こんにちは。【タオルはまかせたろ.com】タオルソムリエの寺田です。
今君たちの胸に響く言葉が掛けられる大人は一人もいないかもしれません。
春に続き夏の最後の大会と称される夢の甲子園へ向けての過酷な練習が
発揮できる場すべてがなくなってしまう喪失感は計り知れないものだと想像できるからです。
なぜ、僕たちの年に限って・・・。
頭に選手なら誰もがよぎる思いかもしれません。
だけど苦しく悲しく辛いのはそこまで支えてくださった縁者も同じように
苦しんでいますね・・・。
それが判るからなおさら悲しいんですよね・・・。
監督・チームメイト・同級生から後輩・OB、そしてご家族の想いが痛いほど
伝わってくることでしょう。
その大人たちも精一杯君たちの夢を一緒に追いかけて応援してきた中で
決断された今回の中止は皆さんが大人になった時に必ず人生の芯になる
優しさとなって社会に生かされると私は信じています。
夢を持てたことがどれほど偉大なる素晴らしい人生にしてくれるか。
どれだけ相手を思い、人のことを考えられる人間に育ててくれるか。
今を振り返る時が来たら必ずあの時の経験のおかげだと思える時がきっときます。
私も小学校から甲子園を目指していた球児でした。
決して恵まれた体でもなかったけれど元気いっぱいに声を出して
野球をすることが大好きでした。
みんなと日が暮れるまで野球をしていることがとても楽しかった。
ずっとレギュラーでいた野球生活の中で初めて高校に進学したと同時に
成長期の身体の異変により歩くことも難しい状態になり
レギュラーどころか試合さえ出られない状態が続きました。
試合があっても審判をするしかない。
グランドに出ても球拾いが多く
ウエイト室で一人別メニューで部員としてかろうじて残っていた時期があります。
なんで自分だけ走れないのか・・・。
病院に通い電気を当ててもコールドスプレーをかけても一向に足の痛みがとれないまま最後の夏の地方大会になりました。
部員が少なかったので背番号はもらえましたがサードコーチャーズボックスが私の場所になってました。
痛みをこらえて走るコーチャーズボックスまでの距離は全力でした。
監督に出してもらえるようにと自分に負けないようにと走っていた記憶は今も脳裏に残っています。
試合終了のサイレンが鳴り負けた翌日、私は一人試合に出ていないのにも関わらず学校を休むほどショックで泣いていました。
先輩や仲間が励まし訪問してくれました。
レギュラーの時には味わったことのない人からの優しさがこれほどうれしく感じたのは夢を持って一緒にここまで頑張ってきた仲間がいたからです。
夢をもつのにレギュラーも補欠もない。
怪我をしていても大会に出られなくても私にはかけがえのない仲間がいた・・・。
完全燃焼の野球人生だったかといえばそうでなかったかもしれません。
だけど夢を持っていたからこそ得た経験は長い人生ではとてつもなく大事なんだと改めて思います。
私は社会人になり幾度の困難に遭遇しますが当時に得た強い仲間が今でも
支えてくれてます。
そして当時の苦しい練習や痛みを思い出すとこんなことぐらいと乗り越えられる自分がいます。
夢を持てたからこそ!
ここまでみんなと練習してきたからこそ!
みんなに感謝して自分を信じてきたからこそ!
そんな君たちは必ずや大人になった際に今、同じように当時苦しい練習に耐えて仲間を宿していた決断を下した方々の気持ちが心から分かる日がくるかと思います。
今は無理でもしょうがない。
とことんこの大きな壁にぶち当たり吠える熱量をもち最後に自分に向き合ってほしいと願うばかりです。
私にも今高校三年生の息子がいます。
サッカーをしていましたが君たちより早く最後の大会は中止となっています。
親としてかける言葉は君たちに掛けられないのと同じように見つかりません。
それでも目を向く姿勢を見せることだけに努めています。
私は今まで教わったことを生かそうと。
人生に決して無駄なことはない。
これからの人生が豊かになると信じて明日を生きてほしいと思います。