こんにちは。【タオルはまかせたろ.com】タオルソムリエの寺田です。
私の人生の中で経験のしたことのない3つがある。
倒産、離婚、莫大な自分のではない借金だ。
キャロリングという有川浩氏の小説に目を通すことになったのは日々コロナ禍の中で腐りかけている息子と自宅駐車場の車に乗り込み古本屋に持って行こうとしていた本を2人で物色していた中で出会った。
「これおもろいで」と息子に勧められるまま読むことにした。
クリスマスに行われる行事を指すキャロリングという意味さえ知らぬまま私はその本を梅雨に向かう5月に読み上げることも今なら抵抗がない。
主人公と共に取り巻く人物像はそれぞれに【苦】という体験を持ち合わせている。
幸せそうに見える家族や仕事も立ち入れば悩みを抱えている。
生まれ育った環境や自分ではどうしようできない感情や人生の誤ちなども見事に描かれている。
信頼とは何か?
生きるとは?
寄り添いとは?
倒産をゴールとするクリスマスまでのカウントダウンが始まった中で起きる私の未経験のゾーンで繰り広げられる人間ドラマにはまり込む名作。