こんにちは。【タオルはまかせたろ.com】タオルソムリエの寺田です。
年間に新しいタオルをだいたい30作品は使用しています。
新柄や新素材のタオルサンプルを販売するにあたってまずはすべて自分で使用して
販売するかどうかを決めています。
それは16年間変わりません。
例えばキャラクターデザインやブランドライセンス商品は省きます。
お求めいただく目的がデザインにある場合はタオルの機能性は2番目になるからです。
今回は今治タオルの新糸で作成されたタオルサンプルが届きましたのでいつものように
実験開始です。どのようにいつも実験しているかその様子を記載したいと思います。
このタオルは数年前にタオルメーカーの担当者と食事をしながらオリジナルで開発したい夢を聞いていたので
肝入りのタオルとして私も待ち望んでいたので気合が入ります。
まずは洗濯をして元のタオルとの縮小比をみます。
大体1回の洗濯で綿糸組織がかみ合いますので上下左右約2cmほど縮みます。
これはどんなタオルでも言えますがワッフル織など特殊製織のタオルはさらに縮むことを覚えておくといいかもしれません。
さらにタンブラー乾燥機など高温乾燥をしてしまうと極度の縮みの原因になります。
これくらい縮みます。
そして顔・頭・左腕を拭いて感触を確認します。
2回目の洗濯後の写真です。
1回目と比べて縮小比は変わらないのが分かるかと思います。
しかし!
タオルの晒しの元のタオル生地色に比べて2回目の洗濯で生地が白くなっているのが分かりますでしょうか?
白いタオル同士だと普段はこのように比べないと分からずに使用されているかと思いますが
色物のタオルは洗濯機のネットにも毛羽が落ちていたり水も変色していたり他の衣類に汚染していたりして
気づかれる場合が多いです。
現在の市販の洗剤は白くする成分が入っているのでこのようになります。
ちなみに洗剤と洗濯機の種類です。
3回目の洗剤後の写真です。
縮小比は変わりません。
タオルの端の縫製部(ヘムといいます)が平織でない場合毛中との組織が違うと少し丸みをもった湾曲で縮みが生じます。
これも使用時にはあまり気にすることはありませんのでご安心ください。
タオルの組織が分かれば次は使用感です。
これは人それぞれに風合いやボリューム感や肌あたりの感触は違ってくるので
できるだけ新作は新たな肌あたりのものを揃えて販売するようにしています。
お客様のニーズにあわせてワインの種類を揃えるのと同じようにタオルもペアリングしていけるよう
努めています。