「師と仰いだ人は誰ですか」

「経営者になる前に、師と仰いでいた方はいらっしゃいますか」

                      (明治大学商学部 麻生豊さん)

麻生豊さん、こんにちは。【タオルはまかせたろ.com】京都工芸の寺田です。

ご質問ありがとうございます。

決まりきった型の答えで申し訳ないのですが、私の場合は親父であります。

ずっと小さい頃から車に乗せられて配達について行ってましたから。

途中で時間を割いては公園や遊園地で遊んでくれて、儲かったといっては

スキーに平日も連れていってもらったりしてました。

子どもとしてはうれしかったもんです!

本当は生活は苦しく、影では母親が苦労しながらその姿を見せずに育ててくれていたのだと最近はよく思います。

父親の得意先に今でも出向くと「お父さんは元気にしてるか?親父さんには世話になったんや・・・。」っと2代目なら必ず言われるセリフでしょうが、これが

息子としては心地良い挨拶なのです。そう思えるのもここ数年ですがね。

小さい時分の私を知っていただいている先もあり、私もかすかな記憶がある方も

おられます。

現在は親父は隠居してしまい、その後継ぎを半分と私の起業した分野で経営をしているのですが、背中を見て育った内容は言葉では言い表せないものであります。

発する言動、トーン、笑顔、人への配慮、センスを大事にする考え方、叱咤激励するタイミング、遊びと仕事の時間配分、妻の存在、筆の書き方、車のマナー・・・。 教わったんでなく見てただけです。

反面教師的なこともふまえて今の経営には全てつながっていると思います。

親父のようになりたくないっと思った時期もありましたが、DNAにしっかり経営のいろはがしみ込んでいると最近はつくづくそう思うのであります。

師を越えることが一番の親孝行と思います。 

親のことを書くのは恥ずかしいですね。

【タオルはまかせたろ.com】

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