<質問>
経営者になる前に、(他社に)勤務した経験のある方にお聞きします。
その会社にはどれくらい勤めましたか。また、どんなことを学びましたでしょうか。
(明治大学商学部 須田崇裕さん)
須田さん、こんにちは。【タオルはまかせたろ.com】京都工芸の寺田です。
ご質問ありがとうございます。
まずは久しぶりに懐かしい記憶を甦らせていただきますことを感謝します。
3年間、サラリーマンを経験しております。アパレルメーカーです。
これから多くを学ぶだろうという時に家庭の理由で退社しております。
新入社員研修では社長の右腕となっていく人材であれ!っと熱意ある諸先輩方の
お話をいただき、やる気満々で研修を終え半年後の配属が大阪支店でした。
一年目は上司のフォロー担当で各大阪・神戸・奈良の百貨店を回ることにより
百貨店業界の裏の努力の姿を知りました。
それをささえるマネキンさん達の存在が如何に売り上げに左右するか、外商さんの付き合い方で左右するかを学びました。
売り場担当係長とバイヤーとの関係を円満に保ちつつ、販売員さんの悩みも聞きつつ、気をつかいましたね。
正月も休みはなく出勤していたころが懐かしいです。
そのころの私は何でもイエスマンで売り場でも会社内でも全て引き受けてしまい、自らの答えも持っていなくって与えられたことを単にこなしているだけの
人間でした。
言われたことだけをこなして2年目には大阪支店の売り上げNO1になりましたが、なぜかうれしくなかった・・・。
自らの考えで自らの戦略で仕事をするのでなかったからでしょう・・・。
そんなやり方でNO1になれるのはその言われた事をやろうとする人はいないということです。 私はまじめすぎたんでしょうね・・・。
でも今から思えば、人には正直であり、一生懸命であったから、皆さんが若造の新米に協力して動いていてくださってたんだと思います・・・。
次第に自分の考え方を持つようになるとそれを実践していけるようになってきて楽しいであろうと思いかけた時に退社しております・・・。
退社する前にたくさんの皆さんにお別れがあります。
つらかったことを覚えています。
同期がたくさん、辞めていってましたが、私は今でもその会社に足を運ぶことがあります。 知っている顔は少なくなりましたが、温かく出迎えていただけます。 うれしいことです。
嫌になって辞めてその会社を悪くいうのとその後も出入り出来る関係でいるのとは全然違いますね。
その分、私は恵まれていたサラリーマン時代だったんだと思います。
現場はどこであれ、色々な人に出逢います。
知ったかぶりの自分を見せるより身の丈の自分で経験することが何よりだと
思います。
須田さんのこれからの経験が素敵なものでありますことをお祈りしております。