郵政公社カイゼン不調

29日朝日新聞の記事の一面に出た。

日本郵政公社が07年の民営化に向けて3年前から導入したトヨタ自動車生産方式をめぐって混乱している。秒読みでムダを排した「1兆円企業」から伝授された仕事の「カイゼン」。

トヨタ方式を応用したJPS(ジャパン・ポスト・システム)で、表向きはその効果を強調していますが、全国の郵便局を「査察」したお目付け役のトヨタ社員によると、「81%がデタラメ局」「うその報告をあげている」などと厳しく指摘。一方、現場からは「作業が混乱し、効率は低下した」などと批判が相次いでいる・・・。

こんな記事がでることにより現場の郵便局へ出入りする我が業者としては複雑な心境である・・・。

2年前に3時間も高速へ乗ってある郵便局へJPSの導入案だということでバイクのボテ(配達便箱)にあうコンテナボッックス用にとサイズに合わせて試作品を納品させていただきにいった。

バイクから作業台までの時間短縮と紛失ミスなどを防ぐのにつながるのではないかと局長も含めて話しあった。

郵便物によってボテからはみ出る場合も想定。

バイクをボテから降ろす時に入る手の隙間を考慮する必要があるななど

一生懸命試作したもんだった。

郵便仕分け室には赤や黄色のテープで地面は張りめぐらされ、輪ゴムも乱雑に散らばっていたのが綺麗になり、これがJPSなのか!っと感嘆していたものだ。

発想が湧き、局長が率先して動く局は行動と伴う効果が現れていたことは現実であったとは思う。

しかし、同じ良き事例を他局に紹介しても関心を示す局と何を言ってるの?っと

首をかしげる局があったのも事実である。

それはJPSが浸透している云々でなくその局の対仕事への姿勢の問題。

仕組みだけ取り入れても意味がないことを悟った。

現場の悲痛な声も直接、局員さんからも聞くことがあった。

全てマニュアル通りに進まぬ中でやり場のないストレスもあったことであろう。

大きな現場になればなるほど、優れたシステムであろうとも人を動かせない。

人が動く気にならないと動かないのだ。

郵政民営化の余波は今後、国民に大きく影響されることを知るのはもう時期である。

何故、民営化にすべきであったのか? 国民の為であると思う分、国民も少し、痛みをしる次期が一旦くることは間違いない・・・。

苦しみながらも日々、勤務に邁進するたくさんの素敵な局員さんもいっぱいいる。

その方が苦しんでいる分だけ、国民の私たちも少し、苦しむのだろう。

郵便局は郵便局員さんが一番、身近で情報を発信してくださっている。

そこで知る情報が一番、本当の声なのだ。

本当はエライさんより誰よりも国民のみんなの方が事情を知っているのだと

思うが・・・。

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