「ママ、ここにも飛行機、ぶつかるかな・・・」
当時2歳だった息子が妻に問いかけた。
妻は背中にぞっとするものを感じたという・・・。
近くにある高層マンションを見て問いかける幼児の目にも
あの映像は脳裏に残り、言葉として発したのですね。
私が繰り返され報道されたニュースを見たのは仕事で訪問中の香港のホテルでした。
現実世界の事とは思えない映像に目を疑ったのが5年前・・・。
自分はどこへ向かっているのだろう?
日本はどこに向かっているのだろう?
世界はどこへ向かっているのだろう?
大きな事を考えるでなく、しっかりと足を地につけて考える。
当時2歳だった息子に答えてやれる言葉・・・。
「ぶつかったらどうする? 怖いね。
もっと、お前の笑顔が見たいな。」
5年経った今、
「ひとりでは生きられないから 相手のことも考えて行動しなあかん。
お前は優しいから分かるやろ? 」
10年後も20年後もずっと語りかけられる世界であるように祈る。
そして子どもが平和な世界で生きていけるように小さなアクションを起こしていくのが残された私の被害者遺族への哀悼の意である。