こんにちは。【タオルはまかせたろ.com】タオルソムリエの寺田です。
3年生の最後の大会に出る決意をした6月の夜。
受験と高校生活でのラグビーの両立をすると覚悟を持って親に打ち上げた長男。
残った3年生はわずか4人だったそうだが自ら選んだ選択に
親として悔いのないように応援するだけだった。
そして脱臼、骨折と続く。リハビリの日々だが
長男は泣き言は言わずに勉強も部活も続けてきた。
今日、秋晴れの皇子山陸上競技場。
一度も勝ったことのない花園出場の常勝高校の光泉に挑む。
勝てば決勝というところまで来た。
試合に行く前に初めて息子のスパイクを磨いてやった。
こんなにも足がでかくなったんだと思いながら。
怪我の無いように悔いのないようにと丹念に磨いてやる。
仲間とできる時間を少しでも長く持たせてやりたいと願いながら試合が始まる。
さすがに相手は3年生が全員残ってる名門高校とあって試合は一方的な
展開になっていく。
石山高校らしい形になかなかなれない。
そんな前半終了間際にキックから10番がラインまで転がるボールへ走り込んだ。
トライ!
一瞬の隙としか思えないその光景にスタンドが湧いた。
一度も奪えなかった相手から奪った全員でのトライ!
その後も何度か相手をモールで押しこみ自分たちのラグビーを見せる。
時間がない。
最後のモールになるかもしれない。
最後のタックルになるかもしれない。
足が動かなくてっも肩が抜けようとも最後まで諦めず戦った仲間たち。
99対7でのホイッスル。 ノーサイド・・・・。
大きな声援。
そして息子がスタンドで応援する我が家に手を振った。
紛れもなく私の横にいた妻へ振っているように思えた。
幾度となく3年間、息子を支え、献身的に応援し続けた妻はそれに応えるように
涙目で手を振っていた。
我が家にとってもこれが本当のノーサイドになった。
部活をやり続けた息子にお疲れ様とともにラグビーロスがあるだろうが
次の夢へさらなるチャレンジをして楽しい人生にしてもらいたい。
そして妻にもお疲れ様と。
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