こんにちは。【タオルはまかせたろ.com】タオルソムリエの寺田です。
8月からまたは9月からメーカーが綿糸の価格を上げます。
中国商品の方が早く価格が上がりました。
問題は中国経済の発展と日本人気質のふたつから成り立っているという
ニュースが業界紙で流れています。
80%以上を輸入に頼る製品にまでなっているタオルの現状。
その中でも中国製が本当に多いのは皆さんのご自宅のタオルの札を確認いただいたらお分かりかと思います。
しかし近年、中国経済はご周知のとおりで人民元の引き上げから雇用状況の好転が続いております。
タオル工場で働く人員が旧正月を過ぎても戻ってこないことが多く賃金アップも余儀なくされているということです。
人手不足で商品の作成が間に合わず、中国商品を扱う日本企業は、在庫調整と
作品の仕上がり納期を確認することが仕事になるほど追われています。
わが社でも中国商品は品薄であり、入荷の予定が立っていないタオルもございます。
また、中国工場の日本への取引より欧米の方へシフトしていっているという
見方もあります。
細かいロット、商品の不具合の詳細提示、納期厳守という日本人の気質より
欧米のおおらかなメーカー対応のほうが利益もとれて大口がつかめるということで流通が変化していっているのです。
日本のメーカーは値上げを伝える中国企業になんとか現状維持を訴えてきていたようです。
しかし中国側は強気の姿勢であったと報じられておりついに値上げを応じる形になったと結んでいます。
要因は色々とあり日本のメーカーも努力されたことだと聞いてます。
しかし今、日本の中で中国に頼ってきた生産を国内にシフトをしていくほど
日本タオルメーカーの体力は残っておりません・・・。
タオル業界は遅れていることが多いと他の産業や他業種からお話を伺うと
感じることが多いです。
それはどこに問題があるのでしょうか・・・?
もの作りにおいて、日本は対海外との考え方も商品が完成するまでの過程も
今のままでいいのでしょうか?
たくさんの問題が今、起こっていることに如何に対処する組織作りや
商品への本質を見出すかが大事だと思います。
これはタオル業界のみならず、他の業種でも起きうることと想定しています。
表向きは変わらないごくごく身近に使用している日常品に変化が起きはじめています。
安く作成する努力は大事です。安く作りすぎるとあらゆる角度からひずみがでてしまってきております。
モノにも魂があります。魂いれて一生懸命ヒトが作り価格がありそれを手にしてヒトが喜びます。
ヒトが喜ぶ連鎖を続ける会社でありたいと思います。
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※日の丸タオルは(株)京都工芸の登録商標です
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