まかせたろ TPPを語る

こんにちは。【タオルはまかせたろ.com】タオルソムリエの寺田です。

当時菅直人首相がTPP（環太平洋戦略的経済連携協定）参加を表明したのは2010年10月であった。
5年の歳月を経て安倍政権の中で合意に駆けつけるまでの政治的動きは測る由もないが
甘利明経済財政・再生相の行動たる姿勢にはご苦労を称賛させていただきたく思います。
「次回やれといわれたら断るだろう」と以前の徹夜で議論をした翌日のインタビューでそう
応えておられたのを思い出す。

私たちはひとつの世界的規模で変化する政策に批判が先にたつ民族であり
不安な状況を避けたいと誰もが思うものであります。

勿論私も同じであり安定した土台が永年かけて築き上げてきたものを失いたくはありません。

私事でいえば2011年4月16日小泉政権発足という郵政民営化の抜本的改革により
我が企業は倒産の直面にまで追いやられました。
まさに政治の世流に任せるままでありました。

しかし私たちはそこで死ぬわけにはいかず自らを変化、進化することを決意し今の企業にリスタートしたのです。

今回のTPPに関しても好計算できる分野とは裏腹に完全撤廃となり窮地に立たされる生産者もあられます。
ピンチをチャンスに変えると言葉は容易くとも実際経験のある私にとってはそんな甘いものではありませんでしたから気安くお声をかけることもできかねます。

しかし私たち日本人は実直で真面目で義理人情を厚く商いや産物を育ててまいりました。
鎖国という唯一世界に類のない政治の国であった誇りが今は感じます。

世界が開けた今、島国日本が如何に強く素晴らしい国であるかを証明する新しい時代になったと思います。

タオル業界も未だ衰退産業のレッテルのまま苦心して何十年も経ちます。

それでも新聞でこのような記事が出るのは地道にものづくりを愛し職人が伝統あるタオル作りを行ってきたからこそです。
与えられる環境に対応出来る底力を発揮していくことに尽力していきたいです。