⟨質問⟩—————————————————-
どうして有名になった政治家や経営者の二世、三世は
大きな活躍をしないのでしょうか?
親よりも活躍するには何が必要だとお考えになりますか?
(明治大学商学部 有賀将大さん)
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明治大学商学部 有賀将大さん
こんにちは。【タオルはまかせたろ.com】タオルソムリエの寺田です。
ご質問ありがとうございます。
一緒になって考えていきたいと思います。
質問者の有賀さんは、二世、三世に関して、次のように考えて
いるといいます。
「私の実家は自営業(牛乳の宅配)です。二代目である父が会社規模を町内から全県
レベルにまで広げました。ただ、世の中を見ていると、著名な方々の二世、三世は、
とくに政治家などに多くいますが、多大な功績を挙げた親に比べると、まったく活躍
できていないイメージがあります。それは歴史上の偉人にもいえることだと思います。
この原因は単純に親のインパクトの強さだけではないと感じています」
私は先代を継いだ2代目です。
有賀さんは三代目に魅力を感じ引き継ぐ意志はおありでしょうか?
かくいうわたしもまさか事業を引き継ぐなんて学生時代は思いもしてませんでした。
いかに親の事業に対して理解していないかは自分が一番知っていることだと思います。
自営業であられます牛乳屋さんである親父さんの仕事の背中を見ながら育ったはずなのにいかに
知らなかったことだと年を重ね、自分が苦労を強いらげられたときに気づくこともあるものです。
築き上げた道を何がなんでも引き継いでもらい伝統を守ってほしいという場合など
経営によってもさまざまではないでしょうか?
いったん、自身が決めてその引導の覚悟がある場合は
世間の評価もすべて受け入れて身の丈を進まなければなりません。
先代の素晴らしさはその時代にあった素晴らしさであり
自身の評価は自身の時代にしっかりと対応しながら築けばいいのではないかと思います。
人の評価はあてにせず、振り返った歴史上の有名な人物も生きている間に
評価された方々ばかりでもないのも事実です。
私の場合はよく言われるのは「お父さんは元気かい? よくしてもらったものだ。よろしく言うといて」
これは先代の世に残した生きてきた証の評価です。
お前さんはそれに比べ、全然だな・・・っと言われているのか
お前さんもしっかり後を継いで気張っているねっと言われているのかはどうでもいいことです。
世間の評価は二の次で自分のやりたい道を生きてほしいと思います。
それが先代へのご恩返しです。
それを引かれたレールに甘んじてしまい、事業を引退せずに口をはさむ先代と口論を
する経営者の相談をお伺いする場が多いのも事実です。
人はとかく比較したがりますが、比較から何も生まれません。
そのような失礼なことはせずともご本人と向き合うようしてこそ、成長もあるのではと思うのです。
先代は先代で時代の変えることができない事実と受け止め、引き継ぐ場合の覚悟を持つことでしょう。
先代の立場でおられる場合は、早く院政を引き口を出すことをなくすことがいいかと思います。
二代目・三代目の評価より先代の引き際の難しさがあるのも事実です。
平成の牛乳屋さんの宅配が自身でイメージできてこそ世間の評価をしてみてください。
そこから先代の思いが見えてくるでしょう。
有賀家の三代目の生き方を応援しています。
ありがとうございました
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